220421 小田淳 / 『中国工場トラブル回避術』 読書グラフィ 今日読んだ本

読書グラフィ 今日読んだ本

★小田淳 / 『中国工場トラブル回避術 原因の9割は日本人』

●印刷の斜めレベルに関する指示方法の例

 1mm幅のラインを引き、傾いてはみ出なければOK。

●ヒト、モノ、コトバ

・ヒト・・・中国人の国民性と仕事の仕方。

・モノ・・・製造現場の確認方法。

・コトバ・・・確実な会話と情報(会議、メールなど)の出し方。

●没問題(問題ない)の本当の意味

「ちょっと問題アリだけど、気にするレベルではない」

●ちょっとでも疑問や懸念を感じたら、妥協せずに納得するまで質問する。

 理由は何ですか?現物確認しましたか?見せてもらえますか?

●中国の部品メーカーの担当者間では、

 業務範囲が明確に分かれていて、お互いに干渉しようとしない。

●本当に必要な依頼は妥協しない。

 必要な理由を説明する。

「そもそも、すじ、べき論」になっていないか、見直す。

●4M・・・人、機械、材料、方法

●大人の日本語通訳であっても、

 相手を小学生だと思って会話するように心掛ける。

 文章を書くような言葉で話す。

●「反り」は通じない、「湾曲」と言う。

 ※実際は、湾曲のさんずいを取った漢字。

●質問の文章に、回答になりうる言葉を含まないように話す。

●打ち合わせの進め方 6つのポイント

(1)今日実施したい課題を列挙して計画を立てる。

(2)打ち合わせにはその課題のリーダーや担当者も呼ぶ。

(3)必ず日本語通訳を通して会話する。

(4)ホワイトボードに書きながら話す。

(5)現物、写真、イラスト、データ(数字)を多用する。

(6)「お任せします」は厳禁。

 選択肢を幾つか聞いて、その中から選択するのが良い。

●メールの書き方 7つのポイント

(1)子供に書くような文章で書く

(2)伝えたい内容が複数の場合は箇条書きにする。

(3)カタカナは極力使用しない。

(4)過度な丁寧語は使わない。

(5)副詞を減らす。

(6)リーダーや実務担当者にCCを入れる。

(7)対応が悪いときは、上司をCCに入れる。

●日本の設計メーカーにできること

(1)生産開始前は、設計者が、金型はもちろんのこと、

 治具や作業標準書、さらには装置や工具を確認し、製造ラインを造り込む。

 できれば、2次メーカーにまで入り込む。

(2)生産開始後は、部品保証担当者が、

 設計者によって生産開始前に造り込まれた治具や作業標準書が

 部品の品質を維持できる状態になっていることを

 技術的な観点からも定期的に確認し、維持管理する。

 できれば、2次メーカーにまで入り込む。

●治具を確認する6つのポイント

(1)治具がガタつかない。

(2)治具が変形しない。

(3)部品がガタつかない。

(4)部品が変形しない。

(5)作業中(加工中)に部品の変形/振動/動きがない。

(6)部品が毎回同じ位置に固定される。

●作業標準書を確認する5つのポイント

(1)手作業の内容は、明確な表現で具体的に記載する。

(2)作業順が決まっていない場合は決める(ビス留めの順番など)

(3)曖昧な表記をしない(ヤスリ掛け→#1200番で5往復など)

(4)装置、工具の設定値を記載する。

(5)依頼した変更内容が盛り込まれているか確認する。

・「誰が作業」しても「同じ作業」になる記述になっていること。

●QC工程図の確認

(1)QC工程図と実工程が合っているかの確認。

(2)不良品の処置方法の確認。

●「検査する(検査を増やす)から問題ない」は、品質の改善ではない。

 作業改善してもらう。

●インライン検査を多用する。

●(輸送時の)部品の梱包形態を確認する。

●部品メーカーを選定するポイント

(1)技術的なポイント

 (i)成形・プレス・鋳造機のサイズ、装置はあるか。

 (ii)金型を作製・修正できるか。

 (iii)測定・検査はできるか。

 (iv)2次加工は、何を外注するか。

(2)品質的なポイント

 (i)金型や自社製品在庫、材料などの保管状態と作業場の整理整頓。

 (ii)製造現場の他社部品や展示品の確認。

(3)実務的なポイント

 (i)組立メーカーに近いこと。

 (ii)日本語通訳が常駐していること。

 (iii)保税工場であること(依頼する部品による)。

 (iv)UL認定工場であること(依頼する部品による)。

 (v)見積明細書を出してくること。

 (vi)特定のメーカーの部品を主に生産していないこと。

 (vii)最初の会議で社長が出てくること。

●UL規格

 UL規格は、アメリカ保険業者安全試験所

(Underwriters Laboratories Inc.: UL)が策定する製品安全規格です。

 材料・装置・部品・道具類などから製品に至るまでの

 機能や安全性に関する標準化を目的としています。

(出典:https://www.jetro.go.jp/world/qa/04S-040007.html)

●失敗しない部品メーカーの選び方(抜粋)

・受付で企業名を確認する。 ←名前も場所も別の工場に連れて行かれる。

●図面や仕様書の曖昧な表記 6種類

(1)部品メーカーに選定や判断を委ねた表記。

例 ~相当品。~一任。

(2)部品メーカーの感覚的な経験値に頼った表記。

例 確実に締結されていること。→抜去力は、○○N以上のこと。

  目立つ傷のないこと。→傷検査シートの○○を参照のこと。

(3)検査方法が分からない表記。

例 抜去力の検査方法。反りの測定方法(○mmの隙間ゲージが入らない)。

(4)誰もが同じ方法で測定できない寸法表記。

「誰が測定」しても、「同じ測定」になるように、図面寸法を表記する。

(5)管理寸法のない図面。

多くの時間をかけられないため、5~10か所が適当と考えます。

(6)中国人の苦手なカタカナ表記。

●確実な見積依頼

(1)見積明細書を提出してもらう。

例 材料費、加工費、塗料代、塗装費、管理費など

(2)1つの部品で、1つの見積とする。

(3)見積図面は、極力、最終仕様まで盛り込む。

●見積は、「とりあえず」は厳禁。見積 3条件

「いつからビジネスをスタートするのか」

「いくらお金が入ってくるか」

→(1)ロット(1か月or1回の生産個数)

 (2)総生産個数/生産期間

 (3)生産開始時期

●増値税(付加価値税)

 物品の販売、役務の提供、海外からモノを輸入する際に発生する

 税金の一種です。中国国内で商品を販売、加工、修理補修を行う

 または輸入を行う法人あるいは個人が納税義務者です。

(出典:https://www.jetro.go.jp/world/qa/04A-090916.html)

●価格の提示条件 5つ

(1)金型費、部品単価、または両方。

(2)組立部品、単品部品。

(3)RMB(人民元)/米ドル。

(4)増値税 含む/含まない。

(5)保税する/しない、または両方。

●保税区

 保税区、輸出加工区はいずれも税関が監督管理する特殊閉鎖区域です。

 保税エリアという特殊性により、

 保税貿易、保税加?および貨物の保税保管を行うう上で

 一般地区(非保税エリア)と比べ、優位性があります。

(出典:https://www.jetro.go.jp/world/qa/04A-A11130.html)

●見積明細書 確認ポイント

(1)加工費のマシンチャージ

(2)管理費率/利益率/不良率

(3)MOQ

 使用個数より多いと、保管の問題が出てくる。

(4)特別費

 段取り費用などが入ることもある。内容が不明確なら確認する。

(5)金型費と部品単価のバランス

 金型費を高くして、部品単価を安くしていることがある。

●生産開始までの取り決め事項

(1)量産部品の輸送方法

 船便、航空便。航空便なら頑丈な梱包形態が必要。

(2)金型費用の支払い方法

(3)部品の承認方法

 ①承認部品、②図面もしくは証拠書類、③環境資料

(4)フォーマットの作成

 金型変更、日程変更、設計変更、発送連絡など

 高い頻度で情報交換が行われるものに関しては、フォーマットを作成。

(5)不良品の処置方法

 不良品が納品された場合の処置方法を決めておく。

 良品交換や、一定割合の不良品を想定して購入し、不良品は不問にするなど。

●不良発生時の事前準備

(1)担当者の確認

(2)QC工程図の入手

(3)各工程の内製と外注の確認

(4)オリジナル図面の入手

(5)治具と部品の準備

(6)作業標準書・検査基準書の入手

●不良発生 訪問時の確認項目

(1)治具

 治具は設計者にしか確認できない。

(2)手作業

 できるだけ自由度をなくして固定化し、

 具体的に写真やイラストと共に作業標準書に記載しましょう。

 ヤスリ掛け → #1500番で左端から3往復

(3)作業順

 クランパーで固定する順番、ビス留めの順番など。

(4)装置の設定値

 明確に決まっていなければ、決める必要がある。

(5)毎回同じ作業になるか。

(6)QC工程図にない作業をしていないか。

●不良の原因がなかなか判明しないときには、

 製造ラインを2~3時間、ずっと見るようにしています。

●部品作製時は、マーキングしたサンプル品を作製する。

 マーキング部に番号を付け、写真と合わせて、一覧表で管理する。

 できれば、部品メーカー用と自分用、2つあると良い。

 マーキングしたサンプルの写真を撮っておく。

 部品メーカーに渡したサンプル品は、必ず無くなる。

 小さい部品は、図面に赤でマーキングして、コピーをとる。

 必ず写真を撮る。

 打合せで、実務担当者を交えて、修正内容を共有し、

 次回の確認日までに修正を終えることを、実務担当者がいる場所で約束する。

 一覧表は、幾つかは見過ごされることが多くあるので、

 日本の設計者から進捗確認を行うのが良い。

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