220202 すずきともこ / 『子どもが光る あったかいしかり方&ほめ方』 読書グラフィ 今日読んだ本
読書グラフィ 今日読んだ本
★すずきともこ / 『子どもが光る あったかいしかり方&ほめ方: 親の気持ちもラクになる』
●例えば「家事がカンペキにできていないから」と文句を言われたうえに
「楽しみにしている用事を禁止される」、
そして、行けないのは「自分が家事をカンペキにできなかったからで、
自分がわるいのだ」と思わされる。
これはカップルの間で行われた場合、
DV(ドメスティックバイオレンス)となります。
●子連れで電車に乗らねばならないとき
(1)出かける前に、お子さんに説明します。
今日の予定をなるべく具体的に伝えます。
そのうえで、「電車の中では他の人も乗っているから、
なるべく静かにしていようね。話すときは、小さい声で話してね。」など
(2)お子さんと電車で楽しめるワザを増やします。
小さな絵本、おもちゃ、手遊び、しりとり、
ごっこ遊び、窓の外を見て話すなど
●怒りを表現できるのは、自然なことです。
ただ、人に危害を加えなければいいのです。
鎌倉市の神社には、素焼きの食器を割るコーナーがあります。
●お店の前での駄々
「知的好奇心」や「やる気」、「気持ち」だけは認める。
「やってみたいんだね、欲しいんだね」と認めつつ、
その一方で、「今日は買わない」と言っていいです。
お子さんの気持ちをひたすら聴くだけで、
やがて泣きやみ、きげんがなおって歩き出したりします。
そして、聴いてくれた大人との間の信頼関係が育つのです。
●「生まれてきてくれただけでうれしい」
「生きていてくれるだけでうれしい」
「『無条件で』かわいい」
●思春期になった子にも説明しましょう。
たとえば深夜に帰宅した子に、どうして心配するのかを具体的に伝えます。
「世の中にはわるいことをする人がいる」こと、
その犯罪の手口各種、
「路上に止まっている車からは離れて歩く」
「イヤホンしたまま歩かない」など、たくさん説明できることがあります。
「もっと早く帰りなさい」とだけ言われるより、
子どもは納得できるのではないでしょうか。
●「私メッセージ」で言う
「あなた」を主語にすると、責めるような言い方になりやすいのです。
言われた子どもはいやな気持ちになるかもしれません。
そこで、主語を「私」にすると、大きく変わります。
「私メッセージ」と呼ばれています。
●アサーティブ(assertive)
「自己主張すること」という意味です。
ただし、ここでいう自己主張とは、
自分の主張を一方的に述べることではなく、
相手を尊重しながら適切な方法で自己表現を行うことを指します。
つまりアサーティブ・コミュニケーションとは、
お互いを尊重しながら意見を交わすコミュニケーションのことです。
(出展:https://www.recruit-ms.co.jp/glossary/dtl/0000000202/#:~:text=%E3%82%A2%E3%82%B5%E3%83%BC%E3%83%86%E3%82%A3%E3%83%96%EF%BC%88assertive%EF%BC%89%E3%81%A8%E3%81%AF%E3%80%81,%E4%BA%A4%E3%82%8F%E3%81%99%E3%82%B3%E3%83%9F%E3%83%A5%E3%83%8B%E3%82%B1%E3%83%BC%E3%82%B7%E3%83%A7%E3%83%B3%E3%81%AE%E3%81%93%E3%81%A8%E3%81%A7%E3%81%99%E3%80%82)
●「私」を主語にする言い方は、
「対等に」「相手を否定しない」「相手のせいにしない」
「自分を大切にする」「自分の行動に自分で責任を取る」
ことにつながる方法です。
精神的に自立した姿勢で、人間関係が健康になっていく言い方でもあります。
●「片付けてね」と言うよりも、
「きれいにしてね」と言うほうが、イメージが浮かびやすいです。
「走らないで!」と言うよりも、
「ここでは、歩いてね」のほうが伝わりやすい。
●「子どもに、しっかりした大人になってほしい」
そう願うときに、ついつい親がやりがちなことで、
逆効果になってしまうこと 3つ
(1)子どもの足りないところが気になってしまうこと。
「そのくらいあたりまえだ」と思わずに、
「やったこと」「できたこと」を子どもに意識して言ってみましょう。
(2)他の人と比べてしまうこと。
「過去のその子自身」と比べましょう。
(3)失敗しないようにと育てること。
失敗をさけると新しいことにチャレンジしにくいです。
命に関わることや犯罪でなければ、
たとえっば失敗しそうでも、おおらかに見守ってみるのはどうでしょうか。
「失敗は成功のもと」「また経験がふえたね」という言葉が飛びかうと、
子どもが安心して人生を切り開いていくことができます。
●よく「怒りそうなとき、10かぞえよう」と言うが、
子どもを相手に、私はそれはむずかしかった。
ゆっくり話すと自然に、息を長く吐く。心がおちつく作用がある。
いらいらしたとき、怒りそうなときは、ゆーっくり話してみよう。
●「本能」だけで育児はむずかしい。
育児は、人から人へ伝えられる「文化」なのです。
やり方を教わって、初めて育児ができるのです。
●ことわざ「子ども1人を育てるのに、村全体の大人が必要」
□渡辺京二『逝きし世の面影』
江戸時代や明治時代に、
日本に来た海外の人たちが書き残した日記などをまとめた本。
●「ゆりかごをゆらす手は世界を動かす」
育児は、社会や歴史にも大きく影響していきます。
育てられ方のちがいで、未来が変わっていくのです。
子どもたちはやがて大人になり、社会を動かしていくのですから。